レクサスの電気自動車(BEV)モデル、UX300eが2025年11月をもって生産を終了する見込みであることが明らかになりました。
これに伴い、UX300eは現行仕様での販売を終了し、在庫・受注台数が完了次第、注文が締め切られる予定です。

背景にあるレクサスの電動化戦略と市場変化
UX300eは、レクサス初の100%電動SUVとして2019年に登場。2023年にはバッテリー容量を従来の54.4kWhから72.8kWhへ大幅に増強し、航続距離を最大512kmへと延長しました。
しかし近年、レクサスは「2030年以降、電動車へ全面移行する」というビジョンのもと、次世代BEVモデルへのシフトを加速させています。
UX300eの販売終了は、同戦略の一環として位置づけられ、車種整理・ラインアップ再編の流れの中にあります。
また、車種自体の競合や市場セグメントの重複という観点からも、新たなモデル投入を前提とした現行モデルの役割終了とも考えられています。




注力モデルへの移行と今後の選択肢
UX300eの販売終了後は、レクサスが注力する次世代電動SUVやクロスオーバーモデルがその役割を担っていくと見られます。
UX300eに代わる選択肢としては、例えばより大型で航続距離や性能を拡張したBEVモデルがラインアップされる可能性が高く、電動車(EV・PHEV)の拡充に期待が寄せられています。
既にUX300eをご検討中の方や購入を検討されていた方は、早めの商談や在庫確認をおすすめします。販売終了後は納期が長期化したり条件が変わる可能性があります。
新たな電動時代へ
UX300eの販売終了は、レクサスにとって一つの区切りであり、同時に次世代電動モビリティの始まりを示すものでもあります。
コンパクト高級電動SUVとして登場したUX300eが残した足跡は大きく、今後のレクサスEV時代においてもその成長の基盤となるでしょう。
電動車への移行を視野に入れた選択を検討されている方にとって、UX300eの存在を理解することは、これからのカーライフを考える上で重要な一歩となります。
