LEXUSは、基幹モデルの新型ESを日本で発売しました。
ESは、1989年にフラッグシップセダンLSと共にLEXUSブランド最初のラインナップとして登場しました。
その上質な乗り心地、静粛性、広い室内空間で高い評価を受け、世界中で基幹モデルとしてLEXUSの歴史を築いてきました。
日本では初めて販売される7代目新型ESは、従来の「上質な快適性」をさらに進化させたモデルです。
この新型ESは、フラッグシップモデルであるLC・LSに続く新世代LEXUSラインアップの一部として、デザインと走行性能に大きな変革を遂げました。
低重心のGA-Kプラットフォームを採用し、流麗で引き締まったエクステリアと広く快適な室内空間を両立しています。
インテリアは、ドライビングの高揚感とくつろぎの空間を融合させ、新しいプラットフォームとパワートレーンは、歴代ESが継承してきた上質な乗り心地をさらに進化させ、優れた操縦安定性と運転の楽しさを実現。
「二律双生」というコンセプトを体現しています。
加えて、量産車として世界初となるデジタルアウターミラーや、予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を装備し、最先端技術で安全な運転体験を提供しています。
ESの主な特長
エクステリア
新型ESは、GA-Kプラットフォームを採用しており、その低重心の特性を活かしてワイド&ローのプロポーションを実現しました。
この設計により、フロントピラーを後方に配置し、リヤピラーを傾斜させることで、スタイリッシュなキャビンシルエットを創出しています。
また、空力性能をクラストップレベルで目指したボディ形状や、広く快適な室内空間、高い質感の素材使用、細部の造形により、機能美と上質さを追求しています。
スピンドルグリルは、鋭角に折り返すフレームと縦フィン形状のグリルメッシュを組み合わせ、ESの特徴的なシャープなフロントデザインを強調しています。
さらに、コンパクトな3眼LEDヘッドランプを採用し、洗練された鋭い表情を生み出しています。
リヤデザインでは、タイヤの力強い踏ん張り感を表現する造形を採用し、3つのL字形を層状に重ねたリヤコンビネーションランプで、LEXUSの個性を際立たせています。
ボディカラーには、エレガントなアイスエクリュマイカメタリックや、華やかで深みのあるサンライトグリーンマイカメタリックなど、新規開発色を含む多彩な色のバリエーションが設定されています。
インテリア
LEXUSの人間中心の空間コンセプトに基づいて設計されたインテリアは、ドライビングの高揚感を高めるコクピットと、乗客がリラックスできる広々とした空間を融合させています。
前席シートバックは上下2分割のデザインでセンターコンソール・アームレストとの連続感を持たせ、ステアリング操作がしやすいショルダー形状を採用しています。
また、ディスプレイやスイッチの配置は、操作時の姿勢変化や視点移動を最小限に抑えるよう設計され、運転に集中しやすい環境を提供します。水平基調のインストルメントパネルがドアトリムまで連続するデザインにより、空間の広がりが感じられます。
ドライビングポジションは、ペダルの配置、ステアリングの傾角と調整幅、シートのホールド性に至るまで、詳細なテストとデータ分析を基に最適化されています。
後席は、広い足元の空間が開放感を提供し、同時に包み込まれるような安心感を実現しています。
シートは、快適な座り心地と高品質な仕上がりを追求し、電動リクライニング機能を加えることで、さらなるリラクゼーションを可能にしています。
センターコンソールとドアアームレストの表皮には、立体的なパターンのビスコテックスTM技術が採用されており、深みのある仕上がりがインテリア全体に豊かな包まれ感と広がりをもたらし、洗練された印象を強調しています。
GA-Kプラットフォーム
新たに導入されたプラットフォームは、高剛性と低重心を実現し、ダブルウィッシュボーン式のリアサスペンションおよび最適化されたジオメトリーを通じて、高い操縦安定性を保証しています。
さらに、ラック平行式電動パワーステアリングにより、優れたステアリングレスポンスを提供し、LEXUS特有の「すっきりと奥深い」走行体験を実現しています。
また、低いヒップポイント、調整範囲が広いステアリング、最適化されたペダル配置により、ドライバーが的確な操作を行える運転姿勢をサポートしています。
ショックアブソーバーには、非着座式のバルブを導入し、微小な動きにも反応する「スウィングバルブショックアブソーバー」を世界で初めて採用しました。
これにより、ストローク速度が極めて低い場合でも、減衰力を発揮し、応答性が高く、上質な乗り心地を提供します。
さらに、歴代ESが有する卓越した静粛性を追求するため、音源対策と吸音・遮音材の配置を徹底的に最適化しました。
これには、フラッグシップセダンLSで培った風洞実験による車体形状の検証、ノイズリダクションホイール、遮音性が高いアコースティックガラスの採用などが含まれます。
また、人が心地よく感じる周波数帯を解析し、エンジンやオーディオのサウンドと調和する快適な室内空間を実現しています。
F SPORT
「F SPORT」モデルは、ドライバーの操作に忠実でスポーティな走行性能を実現するために、リニアソレノイド式のAVSを採用し、きめ細かな減衰力の制御を行っています。
また、パフォーマンスダンパーを車体の前後に配置し、ボディ剛性のバランスを向上させることで、細かい振動を効果的に減衰し吸収しています。これにより、優れた操縦安定性と上質な乗り心地を提供します。
エクステリアでは、従来の縦基調のメッシュを進化させた新しいFメッシュパターンをグリルメッシュとサイドグリルに採用しています。
19インチのアルミホイールやスポーツシート、ステアリング、メーターパネルなどもスポーティなデザインが特徴です。
さらに、「F SPORT」専用のアルミオーナメントパネルは、日本刀の仕上げ工程「刃取」にインスピレーションを得て新開発されました。
最新の生産技術を駆使して、職人の研磨技術を反映させ、日本刀の刃文を模した紋様が施されています。これは、「F SPORT」の洗練された走りを視覚的にも表現しています。
量産車世界初のデジタルアウターミラー
量産車として世界で初めてデジタルアウターミラーを採用しています。
フロントドア外側に設置されたカメラは、車両の左右後方の映像を撮影し、フロントピラー部に設置された5インチのディスプレイに映像を表示します。
カメラの形状は雨滴が付着しにくく設計されており、ディスプレイが室内にあるため、天候の影韉を受けにくく視認性が向上しています。
さらに、従来の大きなミラーを小型のカメラに置き換えることで、斜め前方の視界が確保され、風切り音の低減により、静粛性が高まっています。
Lexus Safety System +
主な搭載技術
- 単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ」
- 自動車専用道路等において設定した車速内で前走車との距離を一定になるよう加減速制御するレーダークルーズコントロールおよび、同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援する「高度運転支援機能レーントレーシングアシスト(LTA)」
- 先行車や対向車を眩惑しないよう、ハイビームの照射を制御する「アダプティブハイビームシステム*3(AHS)」
- カメラで主要な道路標識を読み取り、メーターとヘッドアップディスプレイ内に表示する「ロードサインアシスト(RSA)」