次世代LEXUSモデル 新型「LX」を発売
新型LXは、従来のオフロード性能に加えて、Lexus Driving Signatureを活かしたオンロード性能を追求し、あらゆる道で快適で高品質な移動体験を提供することを目指しています。
新たに「EXECUTIVE」と「OFFROAD」の設定を追加することで、顧客の多様なニーズやライフスタイルに対応しています。
開発段階では、信頼性、耐久性、悪路走破性を重視し、ボディオンフレーム構造を維持しつつ、新しいGA-Fプラットフォームの採用、約200kgの軽量化、デジタル技術を用いた高剛性ボディの開発を通じて、車両の全体的な性能を向上させました。
また、高出力V6 3.5Lツインターボガソリンエンジン、電子制御ブレーキシステム(ECB)、電動パワーステアリングシステム(EPS)を装備し、オンロードとオフロードのどちらでも優れたLEXUSらしい運転感を実現しています。
これらの技術は環境性能の向上にも寄与し、CO2排出量を約20%削減し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献しています。
オフロードでの安全かつ快適な運転をサポートするために、LEXUS初の12.3インチと7インチのデュアルディスプレイや、世界初のバックアンダーフロアビュー機能を搭載しました。
さらに、「EXECUTIVE」では4座独立式シート、「OFFROAD」では前後デフロック機能を備え、顧客の多様なライフスタイルに適応します。
デザイン面では、NXで始まった動的性能や機能を反映したデザインを引き継ぎつつ、フラッグシップSUVに相応しい力強さと洗練されたプロポーションを備えています。
また、LEXUS初の指紋認証スタートスイッチは、盗難防止にも貢献しています。
新型LXの主な特徴
オンロード走行性能
新型LXは、GA-Fプラットフォームを初めて採用し、エンジンユニットの位置調整やルーフ素材の軽量化などにより約200kgの重量を削減し、低重心化を実現しています。
新しい3.5L V6ツインターボガソリンエンジンは、高出力と高トルクを生み出し、シームレスでリニアな加速を提供します。また、新しい電動パワーステアリングシステム(EPS)と構造用接着剤の採用により、応答性が向上しています。
オフロード走行性能
オフロード性能においては、2,850mmのホイールベースを保持し、マルチテレインセレクトやクロールコントロールなどの最新技術を導入しています。これにより、悪路走破性と居住空間の快適性を両立しています。
次世代レクサス
デザイン面では、新しいスピンドルグリルを中心に、力強さと洗練されたプロポーションを表現しています。このグリルは冷却機能と整流効率を向上させると同時に、ボディとの一体感を際立たせます。また、Tazuna Conceptに基づき、ドライバーが少ない姿勢変化で直感的に車両を操作できるコックピットを設計しています。
多彩なラインアップ
ラインアップ面では、快適性を追求した「EXECUTIVE」モデルには48度までリクライニング可能な後部座席と後席専用コンソールが装備されており、オフロード向けの「OFFROAD」モデルには強化されたデフロック機能が備わっています。
先進安全技術
安全技術としては、LEXUS初の指紋認証式プッシュスタートスイッチを採用し、盗難リスクを低減。
さらに、最新のマルチメディアシステムの導入やLSS+の機能拡充により、運転の安全性と利便性が向上しています。
新GA-Fプラットフォーム採用
LEXUSは新しいGA-Fプラットフォームを初めて採用し、伝統的なラダーフレームを刷新しました。
このプラットフォームは最新の溶接技術を使用することで、従来のモデルと比較して20%高い剛性を実現し、軽量化を図りながらも衝突安全性能を向上させています。
また、ボディには高張力鋼板の使用を拡大し、ボンネット、ルーフ、全ドアパネルにアルミニウムを採用しています。このうちルーフのアルミニウム化はLEXUSで初めての試みです。
さらに、パワートレーンの位置を車両後方に70mm、下方に28mm移動させることで、前後重量配分を改善し、約200kgの軽量化と低重心化を実現しました。
この変更はドライビングポジションの改善とも相まって、運転者の意志に即した応答性のある走りを提供しています。また、これらの軽量化措置は環境性能の向上にも寄与しています。
サスペンション
フロントサスペンションにはハイマウントダブルウイッシュボーン式を採用し、サスペンションジオメトリとコイルスプリングのばね定数が最適化されています。
これにより、優れた車両安定性と乗り心地を提供します。
さらに、サスペンションストロークはリバウンドで従来型比+15mm増加しており、路面追従性と悪路での走破性が向上しています。
リアには信頼性の高いトレーリングリンク車軸式サスペンションが現行モデルから継承されています。
サスペンションアームとショックアブソーバーの配置および特性が洗練されており、車軸の動きを効果的にコントロールしやすくなっています。
これにより、車両安定性と乗り心地の両立が達成されています。
また、リアのリバウンドストロークは従来型に比べ20mm増加しており、さらなる路面追従性が確保されています。
リアショックアブソーバーはロアコントロールアームの外側に配置され、取り付け角度が車軸の動きに合わせられています。
これにより、タイヤの上下動に追従しやすくなり、アブソーバーの減衰効果が高められ、路面からのショックや振動が効果的に吸収され、優れた車両安定性が実現されています。
パワートレーン
3.5L V6ツインターボガソリンエンジン(V35A-FTS)は、従来のV8自然吸気エンジンからダウンサイジングを図りながらも、ターボチャージャーを使用することで出力とトルクを大幅に向上させています。
このエンジンは最高出力が305kW(415PS)に達し、最大トルクは650N・mを発生します。
トランスミッション
発進時を除く大部分の運転域でロックアップクラッチを作動させることで、ダイレクトな運転感覚を実現しています。
また、トランスミッションを10速にすることで、ギヤの配置を密にし、全体のギヤ比を広範囲にわたって調整しました。
これにより、リズミカルで快適な走行体験と同時に、高速での燃費効率、発進時の加速性能、オフロードでのパフォーマンスが向上しています。
さらに、駆動力特性と変速タイミングの最適化を行い、高回転域までの伸びやかなトルク特性と快適な加速感を提供し、運転者の意向に合った力強い加速を可能にしています。
マルチテレインセレクト
6つのオフロード走行支援モード(AUTO/DIRT/SAND/MUD/DEEP SNOW/ROCK)を選べるマルチテレインセレクトが採用されています。
このシステムは従来のブレーキ油圧制御に加えて、駆動力とサスペンションも統合して制御し、選択されたモードに応じて最適な走破性を提供します。
さらに、この機能の作動範囲は、従来のローレンジ(L4)だけでなくハイレンジ(H4)にも拡張されており、岩石路の極低速走行から未舗装路の高速走行まで、あらゆる路面で快適な走行を可能にしています。
また、LEXUSでは初めて、各種センサーの情報を基に走行中の路面状況を推定し、ブレーキ油圧、駆動力、サスペンションの制御を自動で最適化するAUTOモードが採用されました。
これにより、ドライバーが手動でモードを切り替えることなく、走行シーンに合わせた最適な走破性能を発揮するようになりました。
クロールコントロール
5段階の速度設定に基づいて駆動力とブレーキ油圧を自動で制御する機能を備えています。
このシステムにより、ドライバーは凹凸の激しいオフロードや滑りやすい路面を走行する際にアクセルやブレーキの操作を行うことなく、ステアリング操作のみで極低速走行が可能です。
また、この機能はホイールスピンや車輪のロックを抑制し、スタックからの脱出能力を高めると同時に駆動系への負荷を軽減します。
また、過去のLXモデルの高い悪路走破性を継承しつつ、新たに採用された電子制御ブレーキシステムを通じてリニアなブレーキ油圧制御を最大限に活用する仕様改良が施されています。
これにより、静粛性が大幅に向上し、LEXUSらしい上質な走りをオフロードでも実現しています。
さらに、クロールコントロールが作動している間でも、ドライバーがアクセル操作をした場合には、シームレスな駆動力とブレーキ油圧制御を維持し、ドライバーが望む時に加速が可能であり、ストレスの少ないオフロード走行をサポートします。
デュアルディスプレイ
インストルメントパネルに上下2画面のデュアルディスプレイを初めて採用しました。
上部には12.3インチのタッチディスプレイが設置されており、通常時はナビゲーションやオーディオシステムの画面が表示され、オフロード走行時にはマルチテレインモニターに切り替わります。
下部には7インチのタッチディスプレイがあり、空調のコントロールやマルチテレインセレクト、ドライブモードセレクトなどの走行関連の情報を表示します。
このデュアルディスプレイ設計により、上部の画面でカメラの映像を見ながら、下部の画面で車両の状態をリアルタイムに確認することが可能です。
これにより、オフロード走行時でも画面を切り替えることなく、状況を把握しやすくなります。
ラインアップ
標準仕様に加えて、「EXECUTIVE」と「OFFROAD」という二つの新しい仕様をラインアップに追加しました。
「EXECUTIVE」モデルでは、オンロードはもちろんのこと、オフロード時でも快適に過ごせるような機能が装備されており、移動時間を快適なものにすることを目指しています。
一方、「OFFROAD」モデルは、悪路走破性を高める専用の装備を備え、LEXUSのオフロードに対する新たなアプローチを提案しています。
これらの新設定は、使用シナリオに応じた特化した機能を提供することで、ユーザーの多様なニーズに応えることを目指しています。
LEXUS初の指紋認証スタートスイッチ
LEXUS初の指紋認証システムを全車に標準装備しています。
このシステムでは、スマートキーを携帯している状態でブレーキを踏み、スタートスイッチ中央に設置された指紋センサーに指をタッチすることにより、車両に登録された指紋情報と照合されます。
指紋情報が一致しない場合は、エンジンの始動が防止されるセキュリティ機能が組み込まれています。この技術により、車両のセキュリティが向上し、不正なエンジン始動を効果的に防ぐことが可能です。