今回の一部改良において、LEXUSのフラッグシップクーペは「Always On」の考え方を基に、Toyota Technical Center Shimoyamaで走行テストを実施し、さらなる走行性能の向上を実現しました。
また、より安全で安心な運転を提供するため、「Lexus Safety System +」の機能を拡充しました。
加えて、マルチメディアシステムの進化に合わせてタッチディスプレイを採用し、操作性を大幅に向上させました。
一部改良の内容
LC500のエンジンマウント特性が変更され、LC500h/500のリアサスペンションメンバー取り付け部が強化されました。
ホイールの締結にはワッシャ付きハブボルトが採用され、ノーマルタイヤが標準装備されることで、快適な乗り心地とハンドリング性能が向上しました。
さらに、コイルスプリング、スタビライザー、ショックアブソーバーの諸元を最適化し、よりリニアで滑らかな車両挙動を実現しました。AT制御も見直され、ドライバーの意志に寄り添ったシフトスケジュールが設定され、アクセルレスポンスが向上しています。
スポーツ走行を求めるユーザーのニーズに応え、統合型走行安定システム(VDIM制御)にEXPERTモードが設定されました。
これは、基本的にはVDIM制御をオフにし、ドライバーが車両を最大限にコントロールできるようにしながら、車両挙動が大きく乱れた場合には制御が介入するシステムです。
さらに、オートマチックトランスミッション(AT)オイルクーラーが採用され、サーキット走行などでの油温上昇を抑制します。
最新のマルチメディア機能採用
12.3インチのタッチディスプレイを採用し、ナビゲーション、音楽、車両設定などの各種メニューの選択スイッチを運転席側に常時アイコン表示することで操作性を向上させました。
さらに、画面全体のレイアウトを情報の粒度に応じて表示エリアに分け、操作フローを統一することで、直感的で使いやすいインターフェースを実現しています。
Lexus Safety System +の機能拡充
単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知可能となった「プリクラッシュセーフティ」の対応領域が拡大されました。
さらに、交差点右折前の対向直進車や、右左折時の横断歩行者も検知できるようになりました。また、緊急時操舵支援や低速時加速抑制機能が追加されました。
「レーントレーシングアシスト(LTA)」にはAI技術を活用し、車線認識の支援範囲を拡大。
「レーダークルーズコントロール」にはカーブ速度抑制機能が追加されました。
さらに、「ロードサインアシスト(RSA)」を採用し、主要な道路標識を読み取り、マルチインフォメーションディスプレイに表示します。
パノラミックビューモニター
車両の前後左右に設置されたカメラの映像を合成し、センターディスプレイに表示する「パノラミックビューモニター」を採用。
さらに、床下透過表示機能も搭載しており、過去に撮影された路面映像を車両直下に合成表示することで、車両下方の路面状況やタイヤ位置の把握を補助します。