5代目モデルは、LEXUSの特徴である滑らかで力強い走り、静粛性、快適性を維持しつつ、居住性を損なわないセダンとしての機能に加え、斬新なクーペのシルエットを取り入れています。
さらに、感情を揺さぶる走行性能と先進技術の導入により、LEXUSブランドの象徴として大きな進化を遂げています。
LSの主な特長
斬新なクーペシルエット
GA-Lプラットフォームを採用したことで、低い姿勢とダイナミックなスタイリングが実現され、大径タイヤを装着し、強い存在感を示しています。
このモデルでは、従来の4ドアセダンとは異なる、斬新なクーペシルエットを採用し、フェンダーが突出するダイナミックな造形が特徴です。
ドアフレームとガラス間の段差を減少させたフラッシュサーフェスウインドウを導入し、滑らかで美しいボディラインを実現しています。
フロントデザインは、低く設計されたフードと立体感のあるフェンダーにより、立体的で迫力のあるスピンドルグリルとその切り返しに呼応するバンパー形状で、威厳ある外観を演出しています。
リヤは、サイドから連続する流れるようなデザインを採用し、伸びやかで洗練されたスタイルを表現しています。リヤコンビネーションランプを中心に、スピンドル形状を取り入れることで、低重心とワイド感を強調しています。
ボディカラーは、金属削り出しのような印象の「マンガンラスター」と、鮮やかで深みのある「ソニックアゲート」の2新色を含む全13色を設定しています。
"F SPORT"では、従来の縦基調メッシュを発展させたブランド統一の新Fメッシュパターンをグリルに採用し、漆黒のメッキグリルフレームと共に、ダークプレミアムメタリック塗装された20インチアルミホイールを組み合わせることで、よりスポーティかつアグレッシブなデザインを実現しています。
フラッグシップセダンにふさわしいくつろぎの空間
前席空間では、メーターフードから流れるように伸びる繊細なレジスターを採用し、広がり感のある設計を実現しています。
コンソールとアームレストは厚みがあり、シートと一体感のある構成で安心感を提供。
上下に異なる設計を採用することで、広がりと安心感を兼ね備えた空間を創出しています。
また、運転に集中できるように、ドライバーを中心にした操作系の配置が行われています。
後席では、人を包み込むような連続性のある空間設計を採用しています。
ドアトリムやシートバックがシームレスに連なり、広々としたレッグスペースと共にリラックスできる空間を提供し、フロントシート同様に厚みのあるソフトなコンソール・アームレストも配されています。
インテリアの加飾には、日本の伝統技術と最新の生産技術を融合させた独創的な要素が取り入れられています。
天然杢にアート性を加えたアートウッド、手作業で加えられたL字型のプリーツ、切子調カットガラスなどが、洗練された日本の美意識を反映しています。
さらに、職人技によって仕上げられたステアリングやシフトノブはエレガントな雰囲気を演出しており、アンビエントイルミネーションは行灯を思わせる柔らかな間接光で、上質かつ趣深い空間を創り出しています。
新開発V型6気筒3.5Lツインターボエンジン
LSは、その静粛性と快適性を継承しつつ、エモーショナルな走りを提供するため、操舵応答性、操縦安定性、加速時の心地よいリズムとサウンドを追求しています。
LEXUSのGA-Lプラットフォームを基盤とし、高出力かつ環境性能に優れた新開発のV型6気筒3.5LツインターボエンジンとV型6気筒3.5Lマルチステージハイブリッドシステムを採用しています。
V型6気筒3.5Lツインターボエンジンは、圧倒的な静粛性とフラットなトルク特性を兼ね備え、爽快な加速感を提供します。
最適なボア×ストローク比、吸気効率の向上、高速燃焼の実現、高効率ツインターボチャージャーとの組み合わせにより、世界トップレベルの熱効率を達成しています。
Direct-Shift 10ATは、変速スピードが非常に速く、アクセル操作に直接応じるダイレクトで滑らかな走りを提供します。
マルチステージハイブリッド
V型6気筒3.5Lマルチステージハイブリッドシステムは、LC500hで初めて採用された、LEXUSのハイブリッドシステムに有段ギヤを組み合わせた独自の構造です。
このシステムは、エンジンとモーターの出力を適切に制御し、低速から高速まで広範な速度域で力強い駆動力を実現します。
また、EV走行領域を拡大し、燃費性能と快適なクルージングを両立させています。
10段変速制御は、ドライバーの意図に忠実なエンジン回転数の変化を実現し、伸びやかで滑らかな走りを提供します。
GA-Lプラットフォーム
このプラットフォームでは、アルミ部材の積極的な使用と重要な重量物、特にエンジンを車両の中心に近づける配置によって、軽量化とセダンとして理想的な重心高さおよび前後重量配分を実現しています。
さらに、ボディのねじり剛性を向上させることで、操舵応答性と操縦安定性が向上しました。
専用に開発されたハイマウントマルチリンクサスペンション(フロント)とマルチリンクサスペンション(リヤ)は、ブッシュ特性に改良を加えたことで、更なる操縦安定性を提供します。
また、新開発のエアサスペンションの採用により、上質な乗り心地を確保しています。
静粛性の向上のため、新ウレタン素材のフードサイレンサーと3層構造のダッシュサイレンサーを採用しています。
さらに、吸音材と遮音材は最適に配置され、フラッシュサーフェスウインドウの導入により、LSシリーズの特徴である卓越した静粛性をさらに進化させています。
F SPORT
"F SPORT"モデルでは、独自の走行性能を実現するために、レクサスダイナミックハンドリングシステム(LDH)を採用しています。
このシステムは、VDIM、VGRS、EPS、DRSを統合制御し、アクティブスタビライザーとの協調制德により車両のロールや上下動を含む全体の運動をコントロールします。
この高度な制德技術により、フラットで安定した車両姿勢と質感の高い乗り心地を提供し、全ての運転シーンで優れたステアリングレスポンスと安心感をもたらします。
さらに、F SPORT専用の20インチベンチレーテッドディスクブレーキと20インチランフラットタイヤおよびホイール(前後異サイズ)を装備することで、顕著な操縦安定性を実現しています。
これらの装備は、スポーツドライビングの要求に応えるために特別に選定されたものです。
快適装備
シート機能を大幅に向上させ、快適性を追求しています。特に、エアブラダ機能を搭載したシートは背中から大腿部にかけて調節可能な圧力を提供し、運転中のリフレッシュに貢献します。
加えて、後席には専用ヒーターを装備し、局部的な暖房が可能で、リラクゼーションを向上させています。
また、28Way調整式のフロントパワーシートは、ドライバーの体格に合わせた快適な座り心地を実現し、長時間の運転でも疲れにくい設計です。
後席に関しては、22Way調整式のリヤパワーシートを採用し、オットマン機能付きで広範囲に調整可能です。これにより、乗降からリラックス状態まで、細かいニーズに対応できます。
また、リヤマルチオペレーションパネルをタッチパネル式で一新し、直感的な操作が可能になりました。
さらに、各座席に適応するレクサスクライメイトコンシェルジュは、乗員の体温を感知し、それぞれの快適温度を自動で調整します。
エアサスペンションは乗降時の車高調整を可能とし、イージーアクセスバックルも新たに導入しています。
ナビゲーションシステムは、12.3インチの大画面を活用し、クラウドとの連携で最新の交通情報を提供します。
また、新開発のマークレビンソンリファレンス3Dサラウンドサウンドシステムをオプションで提供し、上賞な音響体験を可能にしています。
このように、先進的な技術と優れた快適装備を駆使して、より快適で安全なドライビング環境を実現しています。
予防安全パッケージ「Lexus Safety System + A」
世界先鋭の安全性を追求し、最先端の予防安全技術を集約した「Lexus Safety System +」を装備しています。
このシステムは、「統合安全コンセプト」に基づき、プリクラッシュセーフティ(PCS)、レーンディパーチャーアラート(LDA)、レーダークルーズコントロールなどの機能を統合し、それぞれの性能を向上させています。
さらに、「Lexus CoDrive」という高度運転支援技術も導入し、運転者に対する直感的かつ明瞭な支援を大型ヘッドアップディスプレイとマルチインフォメーションディスプレイを通じて提供しています。
これにより、安全で快適な運転体駘を実現しています。
プリクラッシュセーフティ(歩行者注意喚起・アクティブ操舵回避支援)
従来のプリクラッシュセーフティ(PCS)システムに、世界初の機能を追加しています。
このシステムは、大型カラーヘッドアップディスプレイを通じて歩行者の存在する方向を指示し、より直感的に歩行者への注意を喚起します。
さらに、アクティブ操舵回避支援機能を装備し、ブレーキ制御だけでは対応しきれない状況で自動操舵を行うことが可能です。
この機能は、自車線内の歩行者やガードレールなど、衝突の危険性が高い固定物が近くにある場合に、システムが衝突回避可能と判断した際に自動的に操舵し、警報とブレーキ制御と共に衝突の危険を回避または被害を軽減します。
「Lexus CoDrive」という最先端の運転支援システムは、レーダークルーズコントロール、レーントレーシングアシスト(LTA)、レーンチェンジアシスト(LCA)という3つの機能を組み合わせ、高速道路や自動車専用道での運転をサポートします。
このシステムは、ドライバーの操作と連動して操舵支援を提供し、複雑な道路状況や交通状態でもスムーズな運転を支援します。
特にカーブや渋滞時でも効果を発揮し、運転の負担を軽減します。
また、新開発のアダプティブハイビームシステム(AHS)は、LEDの精密な点灯・消灯制御により最適な照明を提供し、夜間の視認性を大幅に向上させます。
さらに、フロントクロストラフィックアラート(FCTA)は、交巻路の事故防止を目的として前方の交差車両を検知し、接近する車両がある場合は大型ヘッドアップディスプレイを通じてドライバーに警告を発します。
ロードサインアシスト(RSA)は、カメラとナビゲーションシステムを利用して交通標識の情報を取得し、それをドライバーに直感的に表示します。
これにより、交通標識の見落としを防ぎ、安全な運転を促進します。これらの技術は、高度な予防安全技術と高度運転支援技術「Lexus CoDrive」により統合され、フラッグシップモデルにふさわしい革新的な安全機能を提供しています。
その他の安全機能
新しい予防安全技術として、パーキングサポートブレーキが搭載されています。
このシステムは、駐車時に周囲の車両や歩行者との接触を避けるための支援を提供します。
既存のインテリジェントクリアランスソナー(ICS)とリヤクロストラフィックオートブレーキ(RCTAB)に加え、新たに後方歩行者も検知し、衝突が予測される場合に自動でブレーキを掛けることで事故の被害を軽減します。
また、パノラミックビューモニターにはサイドクリアランスビューとコーナリングビューが新たに採用されています。
これにより、車両の側方と後方の状況を12.3インチワイドディスプレイにリアルタイムで表示し、狭い道での安全な車両操作を支援します。
さらに、デジタルインナーミラーが導入され、リアビューカメラからの映像を内部ミラーディスプレイに表示します。
これにより、従来の鏡面ミラーと比較して、視界の妨げとなる後席の乗客や物体などがないクリアな後方視野を提供し、夜間の視認性向上やリアウィンドウのサンシェード使用時の視界確保、後席乗員のプライバシー保譤にも貢献しています。