レクサスのコンパクトFRスポーツセダンの「IS」がビッグマイナーチェンジ!
見た目がモデルチェンジ並に大幅に進化しました。
予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を含む安全運転支援も最新世代を採用しています。
またブラック装備を基調とした特別仕様車「F SPORT Mode Black」を新しく設定されました。
この「IS」からホイールの締結にレクサス初の「ハブボルト締結」を採用して、締結力の強化と重量低減を図っており、気持ちの良いハンドリングとブレーキングを実現しています。
コンパクトFRスポーツセダンの熟成
LEXUSのISは、1999年に初代モデルが登場して以来、コンパクトFRスポーツセダンとして「運転の楽しさ」を追求し続けています。
LEXUSの乗り心地の基礎を形成するべく進化を続け、高い運動性能とスポーティなデザインで評価され、20年以上にわたり全世界で約110万台が販売されています。
最新のISモデルは、Toyota Technical Center Shimoyamaを含む世界各地でテストを重ね、走行性能を高めました。
この車は減速、操舵、加速がシームレスに連動し、ドライバーの意図に忠実で直感的な応答性を実現しています。
これにより、日常の運転でも快適なドライビング体験を提供します。
デザイン面では、ワイドで低いプロポーションを追求し、高精度なプレス技術を用いて鋭い造形を実現し、アグレッシブな外観に仕上げており、さらに、進化したLexus Safety System+を含む先進的な安全技術も積極的に採用しています。
ISの主な特長
Toyota Technical Center Shimoyamaは、2019年4月に愛知県豊田市下山地区に開設された車両開発用テストコースです。
この施設は、ニュルブルクリンクの経験を基に設計されており、自然地形を利用した約75メートルの高低差と多数のカーブを備えた全長約5.3キロメートルのコースです。
ここでは、様々な路面が組み合わせられ、世界でも最も過酷なテスト環境の一つとされています。新型ISの開発においても、このToyota Technical Center Shimoyamaを中心に、車両とエンジニアが日々走行試験を重ねることで、高いレベルでの車両性能の向上が図られました。
走行試験を基に、新型ISの開発では、ドライバーの操作に対する敏速な応答性や不要なばね上動きの抑制など、路面状況や運転シーンに適応した徹底したチューニングが行われました。
このモデルでは、ステアリングやペダルの初期反応だけでなく、操作の戻し動作のコントロール性の向上にも注力し、全体の運転操作を滑らかにしました。
開発チームは、数値で表せない人の感覚に焦点を当て、運転操作の連続性やリズムを重視しました。
不快な振動や騒音を削渊し、快適な乗り心地を追求するために、原因を徹底的に調査し解消しました。
2.5Lハイブリッドモデルでは、アクセル開度に応じたエンジンとモーターの駆動力制御を調整し、2.0Lターボモデルでは運転環境を判断し、シーンに応じた適切なギア選択を可能にするアダプティブ制御を採用しました。
これにより、ドライバーの操作に対するリニアな応答を実現しています。
さらに、サイドラジエーターサポートの補強やフロントサイドメンバーのスポット打点追加、Cピラーからルーフサイドの構造最適化を通じてボディ剛性を高め、運動性能の向上と共にノイズや振動の排除を行い、乗り心地を向上させました。
また、ホイールの締結にはハブボルトを使用し、締結力を強化するとともに質量を低減しました。新たに採用された19インチタイヤはコーナリング性能を大幅に向上させ、優れたハンドリングとブレーキングを提供します。
ショックアブソーバーには、非着座式バルブを設けた「スウィングバルブショックアブソーバー」を採用し、ストローク速度が非常に低い場合でも効果的な減衰力を発揮することで、高応答性と上質な乗り心地を実現しています。
アグレッシブなデザイン
デザインコンセプトとして「Agile(俊敏) & Provocative(挑発的)」を採用し、新型ISは走りの感覚を予感させるワイド&ローなスタンスとシャープなキャラクターラインを通じてアグレッシブなデザインを目指しました。
開発初期から製品企画、生産技術、設計、デザイン部門が協力して取り組んだ結果、低重心で4ドアクーペのようなプロポーションや、抑揚の効いた造形を特徴とする新しいISの世界観が形成されました。
さらに、カラーデザインやオーナメントの細部に至るまでこだわりを持って開発され、運転の楽しさを感じられるデザインが追求されています。
エクステリア
新型モデルでは、新開発された小型軽量のランプユニットを備えた薄型ヘッドランプを導入し、低い位置に設計されたグリルと調和する形で下部に配置されたサイドキャラクターライン、およびラゲージエリアの後端のデザインを通じて、車両の低重心を視覚的に表現しました。
前後のフェンダーは張り出し、L字型の一文字シグネチャーランプと立体的なバンパーガーニッシュを採用しています。これに加え、新意匠の19インチタイヤと広いトレッドが、スポーティな走りを予感させるプロポーションを実現しています。
リヤクォーターピラーは緩やかに傾斜し、サイドから見たキャビンのシルエットを引き締め、リヤフェンダーとのコントラストによりアグレッシブな印象を一層強調しています。
ボディパネルの製造工程には、リヤフェンダーにシャープなキャラクターラインを作り出すために内側からの「突き上げ工法」を採用しました。さらに、金型が横方向からスライドする「寄絞り(よせしぼり)工法」を世界で初めて導入し、ラゲージ後端部のキャラクターラインを高精度かつシャープに形成しました。
スピンドルグリルは立体的な多面体構造を採用し、押し出し感を強調。ブロック形状とメッシュパターンの組み合わせにより、スポーティな印象を与えています。
エクステリアカラーには、形状を際立たせる強い陰影を持つ「ソニックイリジウム」と、金属質感と高光沢を兼ね備えた「ソニッククロム」の2色を新たに設定しました。
インテリア
新型のマルチメディアシステムでは、タッチディスプレイを新たに採用し、SmartDeviceLinkTM、Apple CarPlay、Android Autoに対応しています。
これにより、ユーザーは自分のiPhoneやAndroidスマートフォンを10.3インチのタッチワイドディスプレイに接続し、画面操作や音声操作が可能になるなど、使用の便利さが大幅に向上しました。
インストルメントパネルの上部やドアパネルに有彩色を施し、ツートーン配色で室内の広がりを強調。
この配色によるコントラストが、乗車時の高揚感を演出するカラーコーディネートとなっています。
ドアトリムでは、LEXUSの新たな加飾手法として、複数のエンボスラインが交差するグラフィックパターンを取り入れました。
また、オーナメントパネルにはアッシュ(オープンフィニッシュ/墨ブラック)、ブラックジオメトリーフィルム、F SPORT専用のサテンクロムが新規に採用されています。
これらの要素は表面処理を施すことで、素材の本来の質感を生かしたスポーティな室内空間を実現しています。
F SPORT
「F SPORT」モデルでは、前後異なるサイズの19インチホイールを特別に設定し、スタビライザーやEPSなどを専用チューニングしています。
加えて、ショックアブソーバーの減衰力を最適化するNAVI・AI-AVSが標準装備されており、状況に応じて優れた乗り心地と走行安定性を提供します。
コーナリング時には鋭いハンドリングがISの走行性能を引き出します。
また、「F SPORT」およびFモデルで見られる専用Fメッシュデザインのスピンドルグリルを採用しています。
グリルの下部にあるエアインテーク、サイドのロッカーモールフィン、リアスポイラー、リアバンパーロアガーニッシュにはピアノブラックの塗装が施され、これにより「F SPORT」の精悍さが強調されています。
さらに、F SPORT専用の外板色であるラディアントレッドコントラストレイヤリングが選択可能で、LEXUSの高度な塗装技術と職人の技術が融合し、深みのある赤色が実現されています。
先進安全技術の採用 進化した「Lexus Safety System +」
新型ISに搭載されているLexus Safety System +は、過去のモデルで培った安全技術を基にさらに進化を遂げています。
このシステムは、従来の「単眼カメラ+ミリ波レーダー」の構成を保ちつつ、交通事故や事故死傷者のさらなる低減とドライバーの負担軽減を目指し、緊急時の操舵支援や車線認識性能の向上などの機能を追加しています。
また、運転支援時の自然で安心感のある車両挙動の実現にも注力しています。
搭載技術
単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者を検知する範囲が拡大された「プリクラッシュセーフティ」システムが改良されました。
これにより、交差点で右折する際に向かってくる直進車や、右左折時に横断する歩行者の検知が可能になりました。また、ドライバーが回避操作を始めた際に操舵をアシストし、車両の安定性を確保するとともに車線逸脱を抑制する緊急時操舵支援機能や、低速時の衝突回避や被害軽減を支援する機能が新たに追加されました。
「レーントレーシングアシスト(LTA)」は、高度な運転支援機能であり、同一車線内での中央走行を支援します。カメラ認識技術の向上により、レーントレース性能が向上し、特に緩やかなカーブでの走行支援が強化され、レーン中央を滑らかに維持する走行が可能となりました。
自動車専用道で使用される「レーダークルーズコントロール」は、設定速度内で前走車との距離を一定に保ちながら加減速を行う全車速追従機能を備えています。
「オートマチックハイビーム(AHB)」は、先行車や対向車を検知して自動でハイビームの点灯を制御します。
「ロードサインアシスト(RSA)」は、道路標識をカメラで読み取り、ドライバーが容易に認識できるようメーターに表示します。
ドライバー異常時対応システムも装備されており、LTA制御中にドライバーの無操作が続いた場合、音声と表示による警告を行い、必要に応じてハザードとホーンで周囲に警告しながら車線内での停車を行います。
停車後には、ドアの自動解錠や救助要請システムに接続され、迅速な救命活動が行われます。
IS350/IS300 特別仕様車「F SPORT Mode Black」
特別仕様車「F SPORT Mode Black」は、IS350/IS300の「F SPORT」モデルを基に設計されており、専用アルミホイールとブラックを基調としたカラーコーディネートで、走行性能とデザインの両面で洗練されたモデルです。
この車は、BBSと共同で開発されたマットブラック塗装の鍛造アルミホイールを採用し、軽量化を進めることでばね下質量の低減を実現しています。ドアミラーにもブラック塗装が施され、その精悍な外観が特徴です。
アルミホイールの表面は滑らかであり、30年以上の経験を持つ職人が一本ずつ手作業で丁寧に仕上げています。
インテリアには、銀墨色に仕上げられたアッシュ材を使用した専用デザインのステアリングとオーナメントパネルが採用されています。
アッシュ材の木目は高輝度塗装を施すことで、光の当たり方によって銀墨色の独特な輝きが生まれ、自然光の下では鮮やかな銀色が現れます。
これらの部品は、加工から研磨、塗装まで、各工程を職人が手作業で行っています。
さらに、この「F SPORT」専用の本革スポーツシートや特別なメーターオープニングなどの装備が、スポーツドライビングの高揚感を向上させています。
特別仕様車「F SPORT Mode Black」 特別装備
- 特別仕様車専用鍛造アルミホイール(BBS製マットブラック塗装)
- “F SPORT”専用本革スポーツシート(運転席ポジションメモリー/運転席・助手席ベンチレーション機能付)
- トルセン®LSD(リヤディファレンシャルギヤ)
- 特別仕様車専用アッシュ(オープンフィニッシュ/銀墨)+“F SPORT”専用ディンプル本革ステアリング(パドルシフト付)
- オーナメントパネル(パワーウインドゥスイッチベース部)特別仕様車専用アッシュ[オープンフィニッシュ/銀墨]
- “F SPORT”専用8インチTFT液晶式メーター(特別仕様車専用オープニング)
- 三眼フルLEDヘッドランプ(ロー・ハイビーム)&LEDフロントターンシグナルランプ
- 後席SRSサイドエアバッグ
- オート電動格納式ドアミラー(広角・運転席自動防眩・鏡面リバース連動ラストメモリー付チルトダウン・メモリー・ヒーター付/特別仕様車専用ブラック塗装)
- パワーイージーアクセスシステム(運転席オートスライドアウェイ&リターンメモリー機能付)
IS500 F SPORT Performance
LEXUSは、新たに「IS500 F SPORT Performance」を日本国内に導入すると発表しました。
このモデルは、V型8気筒5.0Lエンジンを搭載し、最高出力354kW(481PS)と最大トルク535N・mを誇ります。
このパワーにより、エモーショナルな加速感と官能的なエンジンサウンドを提供します。
車両の操縦安定性と乗り心地の向上のため、AVSやEPSをチューニングし、リアには「パフォーマンスダンパー®」を追加。
また、制動力を強化するためにフロントには356mm、リアには323mmの大径ブレーキローターが採用されています。
デザイン面では、大排気量のV8エンジンを強調するために特別なフード造形、専用ブラックキャリパー、4連エキゾーストマフラーなどが施され、その力強さと迫力を際立たせています。
500台限定「F SPORT Performance First Edition」
日本での導入に際しては、「F SPORT Performance First Edition」という特別仕様車を500台限定で抽選販売します。抽選申し込みは8月25日から9月15日まで各販売店で受け付け、9月下旬から商談が開始されます。IS500の通常モデルに関しては、2022年冬以降に詳細が案内される予定です。
IS350“F SPORT”モデルからの主な変更点一覧
エクステリア
- エンジンフード意匠変更
- フロントフェンダーパネル意匠変更
- フロントバンパーガーニッシュ意匠変更
- リヤバンパーガーニッシュ意匠変更
- 4連エキゾーストマフラー
- 専用アルミホイール新規設定
- 専用ブラックキャリパー
- 外板色追加設定(チタニウムカーバイドグレー)
- F SPORT Performance専用エンブレム(フロントフェンダー)
インテリア
- 8インチTFT液晶メータ専用オープニング
- スカッフプレート(フロント : “F SPORT Performance”専用ステンレス[“F SPORT”ロゴ])
- “F SPORT”専用ウルトラスエード®(ブラック)/“F SPORT”専用L texスポーツシート(運転席ポジションメモリー/運転席・助手席ベンチレーション機能付)
- “F SPORT”専用ウルトラスエード®(ドアトリムアームレスト/メーターフード/フロントコンソール上部/ニーパッド[フロントコンソールサイド]/シフトノブ)
- “F SPORT”専用ウルトラスエード®/“F SPORT”専用ディンプル本革ステアリング(パドルシフト付)
パフォーマンス
- V型8気筒5.0Lエンジン搭載
- AVS/EPS変更(AVS/EPSともに制御定数変更)
- コイルスプリング変更(ばね定数変更)
- リヤに「パフォーマンスダンパー®」追加
- トルセン®LSD(リヤディファレンシャルギヤ)
- 大径ブレーキーローター(フロント : 356mm/リヤ : 323mm)
特別仕様車 IS500“F SPORT Performance First Edition”の主な装備一覧
エクステリア
- 特別仕様車専用19インチ鍛造アルミホイール(BBS製マットブラック塗装)
- ドアミラー(特別仕様車専用ブラック塗装)
インテリア
- 特別仕様車専用アッシュ(オープンフィニッシュ/ベンガラ)+専用ディンプル本革ステアリング(パドルシフト付)
- 特別仕様車専用オーナメントパネル(パワーウインドゥスイッチベース部)特別仕様車専用アッシュ[オープンフィニッシュ/ベンガラ]
- 特別仕様車専用ウルトラスエード®/L texスポーツシート(ブラック/ブラウンパーフォレーション+ブラウンステッチ)[運転席ポジションメモリー/運転席・助手席ベンチレーション機能付き]
- 特別仕様車専用プレート(アッシュ[オープンフィニッシュ/ベンガラ])